パニック障害は完治するのか

タカシです。


今回は
「パニック障害は完治するのか」
というテーマを考えてみたいと思います。


以下の記事をまだお読みになっていない方は
そちらもお読みになって参考にしてください。


パニック発作とは何か
パニック障害とはどんな病気か
パニック障害における「予期不安」と「広場恐怖」
パニック障害の原因は脳にある?
パニック障害の治療方法~薬物療法編~
パニック障害の治療方法~認知行動療法編~


パニック障害の「完治」についての私の考え方

これは最初に申し上げておきたいことですが
私は少なくともパニック障害の治療において
「完治」という言葉を使うのは
あまり好きではありません。


これは決して「パニック障害は治らない」と
言いたいわけではありませんが
以下に理由を述べます。


「完治」というのは辞書的な意味において


ケガや病気が良くなって完全に元の状態に戻ること


・・・です。


しかしながらパニック障害という病気は、
病気になる前と同じ状態に
「完全に」「元に戻った」と判断するのが
極めて難しい病気です。


これが例えばウイルスや細菌が原因の病気などであれば
血液検査や尿検査の結果、ウイルスや細菌が出て来ず
発熱などの症状が消えれば「完治した」と言うことが
出来るのかもしれません。


あるいはガンなどの場合でも
手術で腫瘍を切除してから5年間再発せず
腫瘍マーカーなど各種検査の結果異常がなければ
「完治した」と言うような場合もあるようです。


これらに対してパニック障害という病気は
治療効果を客観的な指標で見ることが出来ません。


最近では脳内の神経伝達物質などの量を
血液検査から明らかにする方法もあるようですが
まだまだ一般的ではないのが現状です。


つまり何をもって「完治」と判断するのか
とても難しいのがパニック障害という病気の現実です。


にも関わらず「パニック障害が(は)完治した(する)」という表現は
ネット上を中心に結構目にすることがあります。
患者のみならず医師が「完治」という表現をすることもあるようです。


これらのことに対して私は別にとやかく言うつもりはありません。
ただし私自身はあまり使いたくはありません。


ただ私は以上のような考えから
自分のパニック障害が「完治した」とは言いませんし
「パニック障害は完治する病気だ」とも言いません。


最大限の表現として
「克服」を使うようにしています。


「完治」という言葉は心の油断を招く恐れがある

とは言え、私は私自身の経験も踏まえて
パニック障害という病気は「治る病気だ」と
確信しています。


正しい方法で治療を続けて努力をすれば
パニック障害は克服出来るんです。


ただ、私はパニック障害の根本的な原因は
精神的な面というか、心の持ちようが
大部分を占めるのではないか、と
考えています。


これは認知行動療法等で変えていくことが出来ますが
育った環境や今までの人生経験など
その人自身に深く根差しているものなので
うっかりすると元に戻ってしまったり
弱気の虫が頭をもたげてきたりします。


肉体的な疲労や精神的なストレスが溜まっている時、
睡眠不足が続いている時などは割と危険です。


一般的に「完治」という言葉は
もう完全に病気と縁が無くなった、
今後2度と関わり合いになることはない、
というようなニュアンスを含んでいるように思えます。


しかしこのように考えて頭の中から
「パニック障害」という言葉を追い出すのは
パニック障害という病気をやった人にとっては
結構危険なことなのではないか、という気がします。


「完治した」と思って油断をしているよりは
頭のどこかに「パニック障害」という言葉を
置いておいた方が、上記のような状況でも
発作は抑え込みやすいです。


いい感じで治りかかっている人が
久々にパニック発作に見舞われれると
一気に自信を喪失して逆戻りしてしまうことが多いので
上手くいっている人ほど発作は防ぐべきなんです。


そういう意味でも「完治」という言葉を使うのは
油断を招くような気がしてあまり好きではありません。


パニック障害は「完治」ではなく「寛解」(かんかい)と言うべきかも

ところで、実は医学的には「克服」という言葉よりも
私の考えにより近い表現が実は存在します。


それが「寛解」(かんかい)という言葉です。


寛解というのは、永続的か一時的かを問わず、
症状が軽くなったりほぼ消えたりしていて
症状をコントロール出来ている状態を指します。


もし仮に「永続的に症状が消えている」という寛解状態であれば
一般的な意味での「完治」と同じと言えるでしょう。


また、「完治」と「寛解」の言葉の意味を比較した場合
寛解の方がハードルが低くて目指しやすいと思いませんか?


完治というとどうしても「完璧に治す」というイメージですが
寛解であれば症状を好転させ、消失させるという
いわば「1段低い位置」に到達すれば良いだけです。


「今日は発作が起きなかった」
「また今日も発作が起きなかった」
「そして今日も発作が起きなかった」





「もう1ヶ月も発作が起きてない」


「もう3ヶ月も発作が起きていない」



「そういえばもう1年発作が起きていない」



このような積み重ねがいわば寛解です。


その過程で発作が怖くて避けていた場所や状況を
1つずつ克服していったり、薬の量を減らしたり、
最終的には薬を手放せるようになれば理想的でしょう。


「完治」という言葉にあまりこだわらず
ぜひとも「寛解」を目指していただきたいと思います。


以上、「パニック障害は完治するのか」というテーマについて
考えてみました。



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