パニック障害の原因は脳にある?

タカシです。


今回はパニック障害はなぜ起きるのか、
パニック障害の原因について
考えてみたいと思います。


前回までの


パニック発作とは何か
パニック障害とはどんな病気か
パニック障害における「予期不安」と「広場恐怖」


・・・もよろしければお読みください。


パニック障害の原因は神経伝達物質の分泌異常

パニック障害の原因について
実はまだはっきりしたことが
全面的に解明されているわけではありません。


原因を性格的なものに求める「心因性」説、
身体的なものに求める「身体因性」説と
大きくわけると2つの説が存在しますが
現在はどちらかというと「身体因説」が主流です。


厳密に言えば、ストレスやトラウマや性格などが
パニック障害の発症に関連していることは否めないが、
原因はあくまでも身体にある、というものです。


それでは具体的に身体のどこに原因があるのか、というと
現在までにわかっていることは


パニック障害の最大の原因は
脳内にある「不安」という感情をコントロールする
「神経伝達物質」の分泌異常にある



・・・ということです。


人間の脳は全体で千数百億個にも及ぶと言われる
「神経細胞」(ニューロン)という物質で出来ています。


この無数に存在する神経細胞同士は
お互い手と手を取り合い
様々に情報を交換しています。


私たちが手や足を動かしたり
食欲や睡眠欲といった感情が生じるのは
この情報交換があるからですが
神経伝達物質が過剰に分泌されたり、
あるいはその逆に不足したりすると
体が示す反応や感情にある種の「誤作動」が生じます。


パニック障害に関係するのは「ノルアドレナリン」と「セロトニン」

脳内にはあらゆる神経伝達物質が存在しますが
パニック障害に関連するものは主に
「ノルアドレナリン」と「セロトニン」です。


ノルアドレナリンは神経を興奮させる神経伝達物質で
自らに危険が迫った時に警告を発する神経を作動させます。
「警告ホルモン」「怒りのホルモン」などと呼ぶこともあります。


ノルアドレナリンの働きによって私たちの体は緊張・興奮状態になり
血圧や心拍数が上昇、集中力や注意力が高まります。


ノルアドレナリンがきちんと分泌されることによって
私たちは物事を正しく判断することが出来たり
危機的状況が迫っても適切な行動をとることが出来ます。


しかしノルアドレナリンが過剰分泌されてしまうと
必要もないのに常に体が緊張・興奮状態になったり
落ち着きがなくイライラしたり攻撃的になったりします。


次にセロトニンですが、
これは心身を安定させる神経伝達物質で
ノルアドレナリンの分泌によって生じる不安感等が
行き過ぎないように抑制する働きを持っています。
「幸せのホルモン」などと呼ぶこともあります。


セロトニンがきちんと分泌されていれば
感情は常に安定して落ち着きや満足感を感じることが出来ます。


逆にセロトニンが不足してしまうと
気持ちがもやもやとしたり落ち込みやすくなったり、
イライラして攻撃的になったりすることがあります。


ノルアドレナリンもセロトニンも
バランス良く分泌されていれば問題ありません。
しかしノルアドレナリンが過剰に分泌されたり
セロトニンの分泌が不足したりとバランスを崩すと
私たちの体はおかしな反応を示します。


この「おかしな反応」の1つが
パニック発作やパニック障害です。



神経伝達物質の分泌異常が原因で
脳内の警報装置が誤作動を起こし
特に危険な状態が差し迫っているわけでもないのに
急激に血圧や心拍数が上昇し動悸や息切れが発生、
その結果胸部不快感やめまい、ふらつきに繋がるわけです。


ノルアドレナリン、セロトニンの他にも
γ-アミノ酪酸(GABA=ギャバ)という神経伝達物質も
パニック障害に関連があると言われています。


γ-アミノ酪酸も興奮を抑えたり
不安を軽くする働きがありますが
ストレスが原因で「ジアゼパム結合阻害物質」(DBI)という
脳内物質の一種が増えると、γ-アミノ酪酸の働きを邪魔します。


その結果、興奮や不安を上手くコントロールすることが出来ず
パニック発作やパニック障害に繋がる、と考えられます。


パニック障害の原因に「遺伝」や「環境」は関係があるか

「パニック障害の原因は脳内の神経伝達物質にある」というのは
今や半ば常識となっています。


一方で親からの遺伝や育った家庭の環境などにも原因がある、
という説も根強くあります。


パニック障害の生涯有病率(一生のうち1回以上発症する人の割合)は
研究報告によって異なるものの概ね2%から5%と言われていますが
パニック障害の人の親・兄弟・子などの近親者に限れば
約18%に跳ね上がるという研究結果もあります。
最大で9倍くらいの差になりますので
「遺伝とは関係がない」と断言することは難しいでしょう。


といっても、パニック障害の原因となる
特定の遺伝子というのは現在のところ見つかっていません。
もし仮に遺伝するのであれば
多くの遺伝子の複雑な関わり合いによって発症するのでは、
と推測されます。


育った家庭環境との関係については
研究結果等もバラつきがあるようなので
遺伝ほど原因に繋がるかどうかは不明ですが
幼い頃に両親の離婚や死別、虐待を経験したり
しつけや勉強で強いストレスやプレッシャーを受けると
パニック発作やパニック障害を発症しやすい、という
研究者もいるようです。



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