パニック障害における「予期不安」と「広場恐怖」

タカシです。


今回は「予期不安」と「広場恐怖」について
お話ししたいと思います。


予期不安はパニック発作を繰り返している方が
パニック障害と診断される際の
要件の1つでもあり、典型的な症状です。


広場恐怖もパニック障害の方の間では
割と見られる症状ですね。


ちなみに私は
バッチリと両方ありました。


前回までの


パニック発作とは何か
パニック障害とはどんな病気か


をまだお読みになっていない方は
こちらも併せてお読み下さい。


「予期不安」とはパニック発作の発生を「予期」して「不安」になること

まず最初に予期不安からです。


予期不安の意味は
もう「読んで字の如し」です。


つまりパニック発作が出ることを考えると
不安で不安でたまらなくなってしまうことです。



パニック発作とは・・・

  • 動悸や心拍数の上昇
  • 異常発汗
  • 体の震え
  • 息切れ、息苦しさ
  • 窒息感
  • 胸痛、胸部不快感
  • 吐き気、腹部不快感
  • めまい、ふらつき
  • 現実感の喪失、離人症状(自分が自分でない感覚)
  • 気が変になるのではないかという感覚
  • 死への恐怖心
  • 皮膚感覚の麻痺やうずき
  • 皮膚の冷感や熱感

以上の症状のうち
4つ以上が同時に発生することですが
これらの発生は少なからず


「死の恐怖」


を覚えます。


「もうあんな怖い思いは2度としたくない」
と思ったりもします。


そのくらい強烈な負のイメージを残すのが
パニック発作というものですが
これを1回経験すると


またあの恐怖の発作が襲ってくるのではないか


と怯えるようになります。


たまに思い出すくらいならまだ良いですが
常に頭から離れないようになってしまうと
心身ともに大きなストレスを感じてしまいますし
自由に行動することも出来なくなってしまいます。


とは言え、パニック障害という診断を受けて
パニック発作について十分に認識しているのであれば
仮に発作が起きても


これは早ければ5分以内で
遅くても10分程度で絶対に治まるものだ
この発作で死ぬことは絶対にないんだ



ということをすぐに思い出し
冷静でいられるようになります。
そのため「死の恐怖」といった感情は
比較的コントロールしやすいとも言えます。


ただ予期不安に至る要素は「死の恐怖」と共に
もう1つやっかいなものがあります。それが


「人にみっともない姿を見せてしまう恐怖」
ひいては「人に迷惑を掛けてしまう恐怖」



というものです。


パニック発作が起きると
多くの場合はその場に立っていられないほど
ふらふらの状態になってしまうと思います。
場合によっては倒れ込んでしまうこともあるでしょう。


中にはこういう姿を決して他人に見せたくない、
という方もいるでしょう。
他人に弱みをみせたがらないような
プライドの高い方ほどその傾向がある気がします。


また、人の多いところで発作が出ると
親切な方が「大丈夫ですか?救急車呼びますか?」
などと声を掛けて下さることがあります。


状況によっては周囲の人が大勢集まってしまい
断る間もなく救急車を呼ばれてしまったりします。


特に満員電車や狭い店内などで
発作が発生しやすいタイプの方で
「自分のために人様に迷惑を掛けるなんてとんでもない」
というような謙虚な考え方を持つ方は
自分の発作が他人に及ぼす迷惑を心配してしまいます。


つまり予期不安とはもっと細かく言えば


あの怖い発作が起きるのではないかという恐怖
人前でみっともない姿を見せてしまうのではないかという恐怖
他人に迷惑を掛けてしまうのではないかという恐怖



以上のことを常に気にしてしまう不安感、ということになります。


特定の場所を避けるようになる「広場恐怖」

次に広場恐怖ですが、これは


「ある特定の場所や状況に恐怖を感じて避けること」


です。原っぱや空き地のような広い場所を
必要以上に怖がる、という意味ではありません。


「ある特定の場所や状況」として典型的なのは
「以前パニック発作が起きた場所や状況」です。


また、これは予期不安とも関連してきますが


「発作が起きると他人に迷惑を掛けてしまう場所や状況」
「発作が起きてもすぐに逃げられない場所や状況」
「発作が起きても誰も助けにきてくれない場所や状況」



こういった場所も避けてしまうようになります。


避けたがる場所は人によって異なりますが、よくあるのが


満員電車やバス
高速道路等で渋滞中のクルマ
飛行機
美容院、床屋、歯医者
映画館
人混みや行列
人里離れた山奥


・・・などです。


ちなみに私の場合は


渋滞中のバスの車内
美容院、歯医者
3人掛けの椅子の真ん中
出口まで遠い会議室や教室
狭い食べ物屋さん


などがダメでした。
というか今でも一部苦手です。


この中で実際に発作が起きたのは
満員電車、バス、美容院、歯医者、
狭い食べ物屋さん、ですね。
それ以外で発作は起きていませんが
無意識的に避けていた、苦手意識があるんだと思います。


私が1番苦手なのは「逃げられない」という状況です。
だから「渋滞中のバスの車内」は最悪です。
それに比べると電車は例えすし詰め状態であっても
時間が経てば必ず次の駅に停車しますし
走っている間は降りたくても降りられないので
ある意味では諦めがつきます。


これに対してバスは渋滞するといつまで経っても動きません。
特に私の住んでいる場所は慢性的に渋滞が起きていて
普段自家用車で10分で行ける最寄駅でも
雨の日のバスだと2時間とか掛かったりするんです。
こんなのに乗ったらもう最悪で、
例え車内が空いていてもかなり高い確率で発作が起きました。
なのでバスは大嫌いで、もう何年も乗っていません。


「3人掛けの椅子の真ん中」というのは
例えばトイレに行くにしても
どちらかの人に必ず
「あ、ちょっとすみませんね」的な声を掛けないと
出ることが出来ない、自分の判断で自由に動けない、
という点にプレッシャーを感じるんだと思います。


「出口まで遠い会議室や教室」というのは
出るまでに人に気づかれるということは
人に見られることを気にしているんですね。
どちらも広い意味では
「人目を気にして恥ずかしがる」ということや
「人に迷惑を掛けたくない」という意識が
強く働いているんでしょう。
要は自意識過剰かつプライドが高い、
ということではないでしょうか。


すみません、話しを元に戻します。


広場不安的な感情というのは
普通の方でも感じることはあると思います。
「美容院って髪の毛切ってる間動けないからちょっと苦手」
というくらいの方は少なくないでしょう。


ただこれが「ちょっと苦手」というレベルを大きく超え
「怖いから行けない」というところまでなってしまうと
それはもう広場恐怖、ということになります。


「予期不安や広場恐怖があるからパニック障害」
ということではありませんが、
パニック障害の方は多くの場合、
この予期不安や広場恐怖の症状を伴います。


これが重症化すると
どこに行くにも付き添いがないとダメになってしまったり、
外出そのものが全く出来なくなってしまったりするわけです。



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