パニック障害

あなたを日々苦しめているその症状、
ひょっとして「パニック障害」ではないですか?
実はこの私もそうでした。

パニック障害の治療方法~認知行動療法編~

    

タカシです。


今日のテーマは
「パニック障害の治療方法」のうち
「薬物療法」と双璧をなす
「認知行動療法」についてご紹介します。


薬物療法はパニック障害の原因を
脳内の神経伝達物質の分泌異常にあると考え
これをSSRIなどの薬でコントロールする、
という治療方法です。


一方の認知行動療法は
物事の受け取り方や考え方、
つまり「認知」に焦点をあてて
間違った方向に心が向いてしまうことを
治していくような治療方法です。


パニック障害の治療では
一般的にはまず薬物療法が選択され
それでも改善しない場合や
予期不安や広場恐怖がとても大きい場合に
薬物療法と並行する形で認知行動療法も行う、
という形が採られることが多いです。


なお、以下の記事をまだお読みになっていない方は
併せてお読みになることをお勧めします。


パニック発作とは何か
パニック障害とはどんな病気か
パニック障害における「予期不安」と「広場恐怖」
パニック障害の原因は脳にある?
パニック障害の治療方法~薬物療法編~


認知行動療法とは

認知行動療法とは平たく言えば
心理学を用いた治療方法です。


心理学の世界では古くから
「考え方」に働きかける認知療法と
「行動」に働きかける行動療法が研究されてきました。


やがて研究が進むにつれて
この2つの治療法で重なる部分が大きくなり
1990年代頃から両者を総称して
「認知行動療法」と呼ぶようになりました。


認知行動療法はパニック障害の治療だけではなく
うつ病や社会不安障害、統合失調症など
いわゆる「心の病」はもちろんのこと、
肥満や生活習慣病、禁煙やストレス、
不登校や夫婦間の問題に至るまで
心と身体が密接に結びついているような
病気や症状、生活上の悩みなどの解決手段として
広く用いられるようになっています。


パニック障害の人特有の「認知」と「自動思考」

本来パニック発作自体は
何の前触れや特定の原因もなく
ある日ある場所で突然発生するものです。


しかしパニック発作を繰り返すと
予期不安や広場恐怖も伴うようになり
日々の暮らしに支障が出始めます。
(参考:パニック障害における「予期不安」と「広場恐怖」


言うまでもなく
これがパニック障害です。


予期不安や広場恐怖が大きくなると
日々ちょっとした体調や環境の変化に敏感になったり
外出する際の行き先に神経質になったりします。


その結果


「発作で周りに迷惑を掛けるかもしれない」
「発作で恥をかくことになるかもしれない」
「発作で気がおかしくなるかもしれない」
「あんな場所で発作が起きたら死ぬかもしれない」



などと色々な感情が浮かび
普通にしていれば何でもないことなのに
自らを精神的に追い詰めてしまい
その結果本当にパニック発作が出てしまいます。


認知行動療法的には、


「周りに迷惑を掛けるかも」「恥をかくかも」
「気がおかしくなるかも」「死ぬかも」



・・・のような「ある特定の状況や事実の受け止め方」を
まさに「認知」と呼びます。


そして「ある特定の状況や事実」から
瞬間的に頭に浮かぶ考えを「自動思考」と呼びます。


「認知の歪み」がパニック障害の原因

認知にせよ自動思考にせよ
それ自体はパニック障害の方でなくても
誰でもあります。


例えば満員電車に乗っていて
軽いめまいを感じたとします。


めまい→疲れかな?→早く帰って寝よう


・・・と考える人もいれば


めまい→季節の変わり目の風邪かな→明日病院に行こう


・・・と考える人もいます。
これがある意味では「普通の人」の思考です。


しかしこれがパニック障害の人だと


めまい→まさかパニック発作!?→やばいよやばいよ


・・・というように予期不安からパニック発作を引き起こしたり


めまい→脳梗塞?→死ぬかも→やばいよやばいよ


・・・のようにちょっとした症状を異常なまでに気にして
そこから末広がりの発想によって自分で自分の首を絞めていくという
破局的認知の結果パニック発作を引き起こしたりします。


このように社会生活に支障が出るような自動思考を
「認知の歪み」と呼びます。


パニック障害の治療における認知行動療法

認知行動療法を用いてパニック障害を治療する場合、
「認知の歪み」が起きている自動思考に対して
「そう考えた理由」を明らかにすると共に
1つ1つに対して「理由」を否定する事実をぶつけながら
現実的な自動思考を導き出せるように練習します。


パニック障害の方に発作が起きる理由は、
大きく分けると結局のところは
「予期不安」と「破局的認知」に行きつきます。


例えば満員電車に乗っていて予期不安を感じる人は
恐らく以前に満員電車に乗っている時、
あるいはそれに似たような状況で
パニック発作に襲われた経験のある人です。


「あの時と同じ苦しみをまた味わうのは絶対に嫌だ」
というある種の恐怖感が予期不安に繋がるわけです。


これはめまいや吐き気や動悸といった
具体的に身体に生じる不快感を恐れる場合もあるでしょうし
周囲の人から注目を浴びたことへの恥ずかしさや
誰かに助けてもらったことによって
迷惑を掛けてしまったという思いへ申し訳なさもあるでしょう。


こういう場合、これら1つ1つの理由を
具体的かつ客観的な理由(事実)を挙げて
「そんなことないよ」と否定してあげるのです。


もしもパニック発作が起きたとしても
1時間も2時間も続くわけではなく、
我慢していればせいぜい10分程度で収まる。
過去にパニック発作で死んだ人はいない。
故に恐れる心配は全くない!



しょせん他人は自分自身以外の人のことを
それほど気にして見てはいない。
見られていると思うのは自意識過剰なだけ。
もしも自分が逆の立場に置かれたとして
多少心配な目では見るだろうが
大したことがなさそうならすぐに目を離すし
あっという間に忘れてしまうだろう。
故に恥ずかしがる必要は全くない!



もし仮に誰かに迷惑を掛けてしまったとしても
その時は丁重にお礼を述べれば良いだけ。
あるいはどうしても構われたくないのであれば
「すぐに収まりますからご心配なく」と
素直に告げればよい。



それでも心配なら
「私はパニック障害でこれはパニック発作です。
放っておけば治るのでご心配は無用です!」
と書いたカードを首からぶら下げておいて
いざという時はそれを見せればよい。
故に心配する必要は全くない!



こんな感じですね。


イメージとしては
パニック障害の方が抱きがちな


「だって●●なんだもん」
「もし●●になったらどうしよう」



・・・という気持ちに対して


「それはこう考えればいいんじゃない?」
「その時はこういう行動をとれば大丈夫だよ」



・・・というように明確に答えを用意してあげる感じです。


最終的には


「だから過度に心配しなくても大丈夫!」


・・・という方向に持って行き、
本人が自分自身で納得してくれれば成功です。


このような作業を色々なパターンで行い
予期不安や破局的認知への心配を
限りなくゼロに近づけることが出来れば
パニック障害の克服に大きく前進します。


広場恐怖には曝露療法も有効

広場恐怖というのは
過去にパニック発作に襲われた場所や
パニック発作が起きそうな場所を怖がって
避けてしまうことです。


この場合も予期不安や破局的認知と
同じように対応することが出来ます。
結局は


「そこでパニック発作が起きたらどうしよう」


・・・という心配を抱くという点は同じだからです。


そして広場恐怖の場合は
認知行動療法の中の1つの方法でもある
「曝露(ばくろ)療法」という手段も非常に有効です。


これは広場恐怖を感じる場所や場面をあえて経験し、
耐性をつけていくというものです。


怖いものから逃げてしまうと
次に同じものに遭遇した場合にまた逃げてしまいます。
これを繰り返していると、怖いものを克服出来ないばかりか
怖さがより一層増幅してしまいます。


なのであえて怖い場所や場面と向き合います。


例えば以前に発作に襲われた満員電車や
発作が起きそうで避けていた映画館などに
思い切って行くわけです。


もしも1人で行くのが怖ければ
最初のうちは家族や友人に付き添ってもらいます。


そこで発作が起きなければしめたものです。
これは間違いなく自信に繋がります。
同じ場所に1人で何度行っても発作が起きなければ
よりハードルが高い次の場所に挑戦します。


もしも発作に襲われたとしても
幸いにして死ぬことはありませんので
それほど心配する必要はありません。


それがトラウマになってしまうかもしれませんが
次はもう少し低いハードルに挑戦して
1つずつクリアして行けば良いだけです。


コツとしては、広場恐怖を感じてしまう場所や場面を
あらかじめ紙か何かに思いつくままに書き出し、
難易度順に並べて簡単なものからやっていくことです。


簡単過ぎるくらい簡単なところから
1つずつクリアしていくとスムーズにいきます。


「小さな成功体験を積み重ねること」


これが大事だと思います。


根気強く続けて行けば
やがて広場恐怖を感じる場所はなくなります。


ただし曝露療法は
ある意味では荒療治です。
医師や専門のカウンセラーなどの指導の下で
行うことをお勧めします。


以上、認知行動療法についてご紹介しました。


パニック障害を克服する方法は
決して薬物療法だけではない、ということが
よくお分かりいただけたのではないかと思います。


個人的にはこの認知行動療法は
薬物以上と同じか
それ以上に大事な治療法だと思っています。


薬物療法の添え物的な扱いにされがちですが
もう少し光が当たっても良い気がします。



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