パニック障害

あなたを日々苦しめているその症状、
ひょっとして「パニック障害」ではないですか?
実はこの私もそうでした。

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人生で2度目のパニック発作も満員電車の中で

    

タカシです。


以前私が生まれて
パニック発作を経験した時のことを書きました。


初めてパニック発作に襲われた日


今日はその記事の最後でも少し触れた
2回目の発作について書いてみたいと思います。


2回目の発作は1回目から10年後

1回目の発作が起きたのは1994年、
私が19歳の時のことでしたが
2回目の発作に襲われたのは28歳の時、
つまり9年後の3月半ばです。


この間パニック発作らしいものは
たぶん起きていなかったと思います。
しかしよくよく考えてみると
パニック発作には至らなかったものの
その直前で食い止めたようなものは
何度があったように記憶しています。


私はその年の1月に転職をしたばかりで
ようやく新しい職場と
新しい生活リズムに慣れてきたかな、
というところでした。


発作が起きたのは朝の通勤電車の中です。


自宅から会社にはJRを2本乗り継いで
地下鉄に乗り換える、というコースで
トータル1時間半くらい掛かっていたのですが
1本目のJRから2本目のJRに乗り換える駅の
直前の出来事でした。


車内はすし詰めの超満員で、
私はラジオを聴きながら
吊り革につかまっていました。


降りる駅まで残り半分の距離辺りまで来た頃
急に心臓がドキドキし始めました。


別にドキドキするような要素は
何もありませんでしたが
何故か急に落ち着かなくなったんです。


「あれ?何だこれ、嫌な感じだぞ?」


・・・と思ったところからは早かったですね。
一気に全身から汗が吹き出して呼吸が荒くなり
鳩尾の辺りがキューっとし出しました。


「まずい!昔経験したあれと同じだ!」


私はすぐにそう気づきました。
症状的には全く同じ感じだったからです。
あの時と違ったのは、体の異常を察知してから
発作がピークに達するまでが早かったということ。


目の前がクラクラし始めて
立っているのも辛いようになりましたが
超満員なので倒れることも
座り込むことも出来ません。


私は人波に身を委ねるようにしたまま
9年前と同じく吊り革につかまった腕の
肘の内側の部分を口にあてたまま
ひたすら発作に耐えていました。


あの時の発作と同じなら
しばらく我慢すれば収まるだろう、とは思いました。
しかし完全に同じだという確証はなく
この時もやはり「心臓発作じゃないか?」という思いは
頭をよぎりました。


9年前のあの発作の原因は
結局わからず終いで来ていましたので
何か大きな病を抱えたままずっと生きてきて
今それが爆発したのではないか、とも思いました。


大学や職場の健康診断では
血圧が高いとか脂肪肝だとか言われていたので
多少不健康であることは自覚をしていましたし
以前に比べて確実に運動量が減ったことによって
体力にも自信が無くなっていました。
元々体力も運動神経もありませんでしたが
そこに輪を掛けて、という状況だったわけです。


いずれにしても体が良からぬ状態にあり
悲鳴を上げているということか、と思い、
日々の不健康な生活を呪ってみたりもしました。


この時私にとって幸いだったので
車内が身動きが取れないほど超満員だった、
ということでしょう。


すし詰め状態だったので
みんな多かれ少なかれ顔を歪めていましたし
体に力が入らない状態になっても
吊り革にさえつかまっていれば
倒れずに立ってはいられる、という状態だったからです。


やがて乗り換えの駅に電車が到着すると
人波に押されて自動的に車外へ放り出され
そのままベンチにへたりこみました。


その頃にはもう発作はかなり収まっていました。
時間にすると、発作が始まってから15分くらいだと思います。


この


「発生から急激に発作がピークに達し、やがて収まる」


という流れは9年前の発作の時と全く同じだったので
収まり始めた辺りで私は


「あの時の発作がまた来たんだ」


と確信しました。


確信したことである意味では安心したところも
正直あったと思います。


ただ、私がこの時の発作や9年前の発作を
「パニック障害の発作(パニック発作)だ」
と知るのはここから更に3年後のことです。


つまりこの時点では


突然襲って来て急激にピークに達し
その後は何事も無かったかのように
元に戻る「よくわからない発作」



という程度の認識でしかありません。


しばらくベンチで座ってタオルで汗を拭いたり
飲み物を飲んだりして休んでいたところ
案の定元の状態には戻りました。


会社に行く途中だったので
いつまでもそこで休んでいるわけにはいかず
すぐに会社へ向かいはしたんですが
その時私は今回の発作と9年前の発作に
ある共通点があることに気付きました。


2回のパニック発作の共通点とは

実は2回目の発作と1回目の発作には
3つの共通点がありました。


私はその共通点から
発作の原因と解決の糸口が見つかるのではないか、
と考えました。


まず1つめの共通点は
「朝の(通勤通学)混雑した電車」という点です。



1回目の発作の時は満員ではなかったものの
数メートル先が見えない程度には混んでいました。
2回目は超満員のすし詰め状態です。


満員電車で気分が悪くなる人ってたまにいますよね。
蒸し暑いですし、息苦しくなりますから
人との距離が近いということも
ある意味ストレスに繋がります。


そういう苦しさやストレスに体が拒否反応を示して
発作が起きているのかもしれない、と思いました。


それが原因であれば
「満員電車に乗らないで通勤する」
ということが解決策になります。


2つめの共通点は
「長い距離を乗って乗り換え駅に着く直前」という点です。



1回目は電車に乗ってから約50分後、2回目は約30分後
どちらも乗り換えの駅まであと1つのところでした。


ここから考えたことは
混雑した電車に乗るのは30分程度が限度で
それを超えると体に異変を生じるのではないか、
「次で乗り換えだ」と思うと緊張の糸が緩むのではないか、
という2つのことです。


もしそうであるのなら、
30分を超える辺りで1回電車を降りて
リフレッシュしてからもう1回電車に乗る、
あるいは電車に乗っている時間を
30分以下にする、というのが解決策になりそうです。


3つめの共通点は
「新しい環境に変わった後」という点です。



1回目は大学入学直後のことでしたし
2回目は転職してから3ヶ月目頃のことでした。


実は私は昔から色々な意味で
「環境適応能力」が低い方です。


進学や就職で新しい集団に所属することになっても
必要最低限な会話くらいは普通に交わせるものの
そこに馴染むまでには結構時間が掛かりました。


だからと言って1人でいるのが平気というタイプでもなく
どちらかと言えば寂しがりな方なので
結構始末が悪いんですね。


色々な条件が重なって早い段階で話せる人が出来ると
割とすんなりと馴染んで行けるんですが
取っ掛かりに失敗すると大変です。


そんな自分の性格をよくわかっているので
大学入学前もかなり心配で
プレッシャーを感じていましたし
2回目の発作が起きた時は転職直後で
新しい職場に何でも話せるような人はおらず
仕事もキツかったので日々悩んでいました。


こればっかりは即効性のある解決策はなく、
私自身が頑張るしかない、という結論になりました。


以上のように見ていくと
1点目と2点目をクリアするための1つの手段として


会社の近くに部屋を借りて引っ越す


という案が浮かんできました。


私は実家から約2時間掛けて都内まで通っていましたが
会社から電車や地下鉄で30分圏内の場所に引っ越せば
電車通勤に伴う問題は解決するかもしれません。


ただここで1つ障害になるのは
私の「環境適応能力が低い」というところです。


短期間のうちに職場も住まいも変えるというのが
自分にどんな影響を与えるのか
正直なところ怖かったです。


それに1人暮らしを始めるには何かとお金もかかるので
その時すぐには、というのは難しく、
とりあえず発作が出ないように気をつけながら
追々原因と対策を考えていく、ということにしました。


ちなみにこの発作が起きてから最初の休みの日に
近所の内科へ行って事の顛末を話しました。
当然9年前に起きた発作のことも合せて。


そこで出た診断は


「疲労とストレスの蓄積だろうね」


というものでした。


この頃私は頻繁に下痢をしていたのですが
それもストレスが元だ、と言われました。
確か「過敏性腸炎症候群」という
病名をつけられました。


まあ確かに疲労もストレスもあるのは間違いないし
それが原因で発作や下痢が起きた、というのも
話しとしては納得の行くものだったことから
この時の診断には何の疑問も持ちませんでした。


「ストレスの原因を取り除いて
しっかり休養を取れば良くなりますよ」



というあまり意味のないアドバイスをされ
帰されました。


パニック障害と診断することは不可能だったのか

後になってこの時のことを思い返してみると


ここでパニック障害と診断してくれていれば
もっと早く治療を始めることが可能だったのに



と思うことがありました。


しかしよくよく考えてみると
それは恐らく難しかったでしょう。


パニック障害とは、以下の3つの条件を
全て満たす必要があるからです。

  • パニック発作を繰り返している
  • 「また発作が起きるのではないかという予期不安」「自分自身のコントロールを失うのではないか、死んでしまうのではないか、気がおかしくなってしまうのではないかという破局的認知」「仕事を辞める、運動が出来なくなるというような行動変化」のうち少なくとも1つ以上が発作から1ヶ月以上の期間発生している
  • 発作は他の物質や病気が原因ではない

(参考:パニック障害とはどんな病気か


この時点で私はパニック発作を繰り返してはいません。
何せその前の発作が9年前ですからね。


「破局的認知」はありましたね。


「行動変化」は「まだ」ありません(この後出てきます)。


私を診断した内科医がパニック障害という病気を
きちんと理解していたかどうかはわかりませんが
その時の発作は転職してから3か月目だったことや
仕事が多忙を極めていたという状況から
「疲労とストレスが原因」という診断をするのは
致し方ない、というか当然だったのかもしれません。


ただ、これはパニック発作だった可能性はあります。
(参考:パニック発作とは何か


パニック発作は基本的に
何の前触れや特定の原因もなく起きますが
ちょっとした体調の変化、
例えば軽いめまいや息苦しさなどを感じると
それを異常に気にして発作に繋がる、
ということがあります。


人間は日々激しく環境が変化する中で生きています。
上司に怒られて落ち込んでいる日もあれば
仕事で失敗して自信を無くしている日もあるでしょう。
恋人に振られたり身内を亡くしたりして
大きな喪失感に襲われる時だってあります。


このように肉体的・精神的に疲弊している時には
めまいや息苦しさのような体調の変化を
必要以上に過大評価してしまうことはあると思います。


仮にそういった症状が満員電車の車内や
重要な会議中に発生したとしたら
「今ここで倒れるわけにはいかない」という
プレッシャーが掛かることになるでしょうし
気の小さい人や神経質な人であれば
急激にドキドキしてくることにもなります。


ここまでくればパニック発作に繋がっても
何もおかしくありません。


そして1度パニック発作を経験してしまうと
前のパニック発作の原因がどこにあるかに関わらず
「あの発作がここで起きたらまずい」
という心理状態が出来るので、それが原因で
発作を起こすことにもなります。


私の場合は9年前に同じ朝の満員電車という状況で
発作を経験しています。


さらに健康状態や体力に自信がない、
という状態であったこともあります。


このような条件が重なっていたことが原因で
発作が生じたものと考えられます。


これらは全て「後からよくよく考えれば」という話しですが
当時「パニック発作」というキーワードを聞かされていれば
何か別の対処方法があったかもしれない、とは思います。


以上が私の人生2度目の発作の顛末ですが
この後に短い期間に何度か発作を繰り返すことになります。


続きはまた次回以降に。



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